カジュアル系ファッションの生産工場である（株）プランタンいずみでは、商品の8 割が子供服です。子供服はコストが安い上にデザインが多
岐にわたるので、全国的に見ると敬遠する企業も多いのが現状です。
「地域性なのかスタッフに子どもを持つ主婦が多いせいか、当社ではデリケートな子供服は逆に得意としています」と寿松木社長。
遊び心あふれるデザインが多い子供服は、柔らかい素材と堅い素材を組み合わせるなど、生産現場が好まないケースも少なくはありません。
しかし同社ではサンプル製作を行った後で、デザイナーに逆提案をしたり効率的でより可愛くなるアイデアを出すなど、現場スタッフも意欲的に取り組んでおり、海外のトップバイヤーにも「同社の商品は問題がないから検品が楽」と評価されています。
指示された以上のことをやるからこそ、初めて品質の高いものが生まれると社長の寿松木は考えています。
そうしたスタッフの労をねぎらうように、女性が結婚や出産後も働き続けることができる職場づくりは社長の大きな仕事です。